ご無沙汰しております。好きな金属はタングステン、私です。
気付けば1ヶ月放置しておりました。良い感じにチーズ臭がしてきてます。
途中、体調崩したりいろいろ大変でしたが釣行は割とできてます。ボウズ食らったり、赤潮・夜光虫に萎えたり、ゴミに泣かされたり、室見川が死んでたり、室見川が息をしてなかったり、室見川がご臨終してたり。
そんな中でも上手くパターンを見つけると、割とコンスタントに1、2本は釣れたり、時には短時間でサクッと7本釣れたり、また時にはフィッシュイーター化したリバーのチヌ(クロダイ)が2本釣れてしまったりと、それなりに楽しむことができてます。
しかし、この期間でのサイズは最悪です。69cmがMAXで、大体40~50cm辺りのチビがアベレージです。ただ、1度だけ軽く80cmは超えてるランカーと出会いました。カキ殻岩が多いポイントで、ランディング場所を探してる時にバラしてしまいましたが、横で見ていたカップルも吃驚のナイスサイズでした。いることはいます。次は何とか釣り上げます。
さて今回は、いい加減にメールで頂戴しているご質問が溜まってるので、可能な範囲でいくつかにお答えしたいと思います。応援、お誘い等、たくさんのメール、ありがとうございます。
■いろいろ調べてますが、ナイトゲームでのリトリーブスピードが分かりません。
これ系のご質問は非常に多くて、以前Twitterのほうでも少し書かせて頂きました。
正直なところ、的確な説明を文章で伝えるのは不可能に近いのですが、少なくとも使うルアーがどのスピード・ロッド位置でどのレンジを泳ぐのか、どのくらいアクションするのかといった基本仕様を熟知しておく必要があります。
私は小さい頃から水の中を覗いてると時間を忘れてしまうくらい魚の観察が好きなのですが、ベイトとなる小魚にはそれぞれに泳ぎ・行動パターンの特徴があります。理想的なのは、状況ごとに水の抵抗だけでそのベイトの動きを模倣できることです。あくまでも、スピードというよりはリトリーブの抵抗感でイメージを具体化すること。
例えば、私は'07ステラ4000SとレアニウムC3000をメインで使ってます。前者は4000番と言えど69cm/ハンドル1回転、後者は73cm/ハンドル1回転です。ナイトにおける4cmの巻き取り差は決して小さなものではありませんが、私個人としては全く問題ありませんし、釣果が変わることもありません。何故かと言うと、私はスピードではなく抵抗感でハンドル操作を調整していますし、何より、自分が使うルアーのことは全て熟知しています。ST-46を#6から#5に替えたらどうなるかというレベルまで。まぁクレイジーですからね。
もう一つ重要なのは、一般的なセオリーに縛られないことです。「夜だからスロー」だとかいう固定概念は「状況ごとにパターンが存在する」という事実を無視してますし、誰でも釣れる魚を釣っているに過ぎません。
とにかく、実際にフィールドへ出て、数をこなして、パターンに応じた引き出しと例外をたくさん見つけて下さい。
■どうしてもバラシが減りません。どうすればキャッチ率を上げられますか?
「魚へんにバラすと書いてスズキ」という名言もあるくらいシーバスフィッシングはフックオフの多い釣りです。リアクションで食ってきた場合は結構ガッツリ飲んでくれてることが多いですが、食いが渋い状況でスローに食わせた場合は嫌になるほど浅い刺さりが多いものです。
一つ心得ておかなければいけないのは、スズキ相手に意図的なアワセを入れるのは人間の反射速度では不可能ということ。じゃ、アタリがあってアワセを入れるのは何なの?となるでしょうが、あれはあくまで追いアワセです。スズキがルアーを咥えて反転するのが先か、吐き出してしまうのが先か、ザックリ言ってしまうとそういった世界です。
但し、運良くフッキングまで持ち込めたのならば、そこからは技術の有無で少なからず釣果が変わります。
ファイトスタイルは状況やタックル、そしてアングラーによって千差万別ですが、共通して言えることは当然ながらテンションをキープすることです。
あまり参考にしてもらうと責任を負えませんが、私のファイトスタイルはちょっと独特です。一般的には「できるだけエラ洗いをさせないように」というのがセオリーですが、私は「できるだけ遠くで積極的にエラ洗いをさせる」ということをやります。私は普段Mクラスの硬いロッドを使っていますが、ご存知の通り、LやML等のティップがしなやかなロッドと比べると歴然と魚のフッキング率が落ちます。そうなると、当然針に乗ったとしてもフック1本が浅く刺さってるという状況が多いのです。これだとちょっとテンションが緩んだり突っ込まれてしまえば一発で終わりです。そこで、水面でのヘッドシェイクを意図的にさせることで別のフックを刺し直すのです。なかなかの荒業のように聞こえるかもしれませんが、榎本茂さんも仰っていたように、実は別のフックが刺さり直すことでキャッチ出来てる魚がたくさんいるという事実を知っているアングラーであればこれも理に適ってるということが理解できるはずです。
必然的にロッドは上向き、初期段階のドラグは緩め、できるだけ沖でスタミナを消耗させるといったスタイルになります。特に、私は100~140mmの3本フックルアーをよく使用するので、外れて刺さり直してということが頻繁に起こっているようです。しかもバーブレスなので比較的弱いテンションでも刺さりやすくなっています。
これはスタイルの一例ですが、大事なのは焦らないことです。大きな魚は特に慎重に、適度に時間をかけて寄せて下さい。間違ったパワーファイトは禁物です。そして、「ちゃんとしたファイトをしてもバレる魚は何をやってもバレる」くらいの気持ちで大きく構えて、それよりももっとバイトを増やすことに力を注いで下さい。
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…と、ここまで書いて思いの外長くなってしまったので、今回はここまでです。メールで頂いてるその他のご質問については次回以降でお答えします。役に立つかどうかは分かりません。何しろ私は我流で独特でクレイジーですから。
しかし夜光虫消えませんね。ついには物凄い赤潮にパワーアップしてしまって、9割以上がナイトの私には苦戦が強いられています。来週までは潮も悪くて潮位もないのでオカッパリからはリバーも厳しい状況。室見川も御笠川くらい水量があれば良いんですけどね。まぁ二級河川ですから。梅雨の増水パターンに期待です。
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WEBカメラによる室見川の様子(観測地点:橋本橋)
6月092011
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僕。sandijazz。
「アングラー歴=年齢-4」という釣りがデフォな人生を送る三十路ナイスガイ。博多湾の中でも特に室見川~今津湾までという狭いフィールド内でシーバスの生態観測を行っている地域密着型アングラー。基本的に右利きなのに左キャスト/右リトリーブという少数派。オカッパリ派(ウェーディングは年に1、2回程度)。魚の生態に関する知識と感覚の鋭さを釣りの糧とする。理論派であり現場主義、経験と実力・実績こそ全てだと考える類の人。「無難」を嫌う超High-stakes気質。定期的にランカーを見ないと精神衛生を乱すほどの大物志向でありながら、ライトタックルでの小魚の数釣りに超はしゃぎまくるラブリーさも持つ。NPO法人バーブレスフック普及協会会員。ラインシステムの研究やルアー製作まで行うド変態、しかもルアーコレクター。シーバスの他にも、ロックフィッシュ(ハタ系・カサゴ系)、アジ、メバル、クロダイ、ナマズ、ブラックバス、雷魚、ヤマメ等、四季折々の釣りをルアーで嗜む。
自己記録:マルスズキ100.5cm、ヒラスズキ70cm、有明鱸89cm、有明ターポン(ヒラ)52cm、シイラ148cm/18kg、キジハタ48cm、メバル32cm、カサゴ35cm、ナマズ72cm、カムルチー94cm、ヤマメ42cm、ニジマス54cm。
実は一企業(小)の事業主。ブランディングディレクター/デザイナー、フロントエンドエンジニア、コピーライター、グロースハッカー。英語・タガログ語(使う機会がなく忘れ気味)・博多弁のトリリンガル。声楽家(元講師)、演奏家(10種以上の楽器を奏でる変態)。レガシィBH5(MT)乗り。とにかく器用。知的探究心の塊。類稀なる強運さに定評あり。
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2 コメント:
こんばんは。
なかなかニアミスばかりでいやはや、という感じですが。。。
しかし、シーバスは奥が深いですね~。
まだまだ修行が足りません。
レンジもスピードもアクションも何もかも全て「何となく」です。
むずかしいです。
・状況ごとにパターンが存在する
・誰でも釣れる魚を釣っている
は僕にとって重いものがあります。頑張ります。
ってかまだ生涯釣果2匹なもんでw
> fromFNYさん
コメントありがとうございます。
最近は赤潮(夜光虫)やら草ゴミやらで博多~今津湾がよろしくないので、リバーの淡水・汽水域に逃げております。
今津の切れアマモが落ち着いてくれないことには大潮・中潮の下げタイミングしか撃つ気になれず、お会いする機会が激減中です…。
真っ暗闇で地味カラーのダートを平気で食ってきたり、どピーカン+流れなし+澄み潮でデッドスローに食いついたり、スズキという魚を狙う以上は常に例外を想定しておくことが必要です。奥深すぎて嫌になるか、魅了されてのめり込んでいくか、シーバスアングラーは概してそのどちらかです。
出来るだけ数をこなして、いろんなことを試して、素晴らしい釣りを楽しんで下さい。
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