また間が空いてしまいました。覚えてますか?お口の恋人、私です。
今回の大潮から中潮にかけては仕事疲れだ台風だとほとんど釣りに出られず、ムラムラとした毎日を送っています。
今月に入ってからの釣果はというと、72cm、69cmを筆頭に、フッコ(50cm~)が数本、あとはセイゴばっかりです。酷い時は140mmのサイレントアサシンでルアーより小さなマイクロセイゴを釣ってしまったり。そしてホゲてしまう夜もあり。まぁ本当に渋いです。
昼間に海を見ると一目瞭然ですが、海水が非常に嫌な色をしています。前回の記事でも書いた通りの赤潮はもちろん、海水温の上昇も日に日に進んでいて、貧酸素な苦潮が回ってるようです。
室見川の汽水域で満潮から下げを狙うと状況が手に取るように見えてきます。
上げで入った海水の中では魚の活性が非常に低く、ショートバイトが頻発します。辛うじて良型の反応が得られるのは流芯付近の中層ばかりで、それ以外では比較的体内に酸素を回しやすい小型のセイゴが大半です。この状況では単純に魚の個体数が少なく、わずかに残る良型シーバスは恐らく流れの中にサスペンドした状態で落ちてくるベイトをモゾモゾと食べています。しかも、当然そんなベイトは遊泳力のないもの、つまり、この時期ではイナのマイクロ幼魚がメインとなり、ルアーへの反応も悪いのです。
しかし、下げが進んでハロクラインを越え、酸素量の豊富な淡水の流れに入ると状況は一変します。イナ等のメインベイトも一気に増え、苦潮から逃げつつベイトを追って上流へ上っていた活性の高いシーバスも一緒に下ってきます。そうなると疎らながらもボイルが起こったり、突然ルアーを活発に追って来たりします。このハロクラインより上の水には手のひらよりやや小さいくらいのイナが多く、上手くローテーションを組めば120mm前後のルアーにバイトが頻発することもあります。
但し、この状況に突入する頃には水位も下がりきってご存知の通りの超シャロー状態です。そうなると水深が残る流芯付近をどれだけ長く通せるかの勝負。特にサイズを狙うなら飛距離・ドリフト・縦横の3つがキーワードになります。ガンガン巻く釣り方はどうしてもリアクション頼りになってしまうのでサイズが選べません。特に最近はセイゴばっかりですからね。
ちなみに、流芯の深みを攻める際にはちょうど良い水位というのがあって、潮位が高い時には全く食いが立たないのに、ある水位になると決まって時合が来るということがあります。気圧や風の吹き方、濁り具合、そして潮汐によっても変動しますが、高潮位でベイトがばらついていたり、まとまったベイトのレンジとサスペンド状態のシーバスとの間に隔たりがあったり、ベイトのレンジから流芯のカケアガリが効いてなかったり、そういう状況ではなかなか良いサイズは食ってきません。この辺はまたいつか詳しく書きたいと思います。
水温が高い季節こそナイトのシャローが楽しいのですが、今の室見川では粘るなら河口、短時間で勝負するならやや上流のシャローといった感じです。
そして、このエリアでは最近大量にエイが湧いてるので要注意です。かなりの頻度で周りのアングラーさんがエイ釣ってるのを見てます。私も何度か危ないことがありましたが、幸いバーブレスの恩恵に与ってます。
とりあえず、この渋い季節で少しでも釣果を上げるには、「ルアーのシルエットは小さく(細く)」、「フックは常に刺さりの良い新品に」という2点が手堅いと思います。私は使いこなせないので何とも言えませんが、知人はワーム(R-32とアルカリ)を使ってコンスタントに釣果を出してるようです。逆に、色とシルエットに気をつければ、私のように大きめのルアーを使うのも一つの策です。何しろ3本フックのフッキング率とバラシ軽減率は信頼度が高いです。しかも単純に小さいルアーより概して飛びます。
また仕事に追われてダーッと書き殴ったんで、起承転結とか前後の文脈とか何それ状態ですが、まぁ何となく分かりますよね?w
一言でまとめるのなら、「どうしても釣れないなら潮の良い所へ行けば良いじゃん」ってことです。
私も仕事や家族サービスがあるので、昔のように好きな時間に好きなポイントで釣りをするわけにはいきません。平日の深夜、翌日に支障が出ない程度に近所で短時間釣行するしかないので、潮の良いタイミングとかベストな潮位とか選べません。配られたカードで勝負するというのが私のようなアングラーの宿命なので、毎回違うことやりつつ試行錯誤するのみです。おかげで、昔に比べて圧倒的に実用的な引き出しは増えました。悪くもないです。
余談ですが、毎回いろいろ書いたり、頂いたメールに答えたりしてて、釣りって本当に文字では伝えられないことがたくさんあるなぁと実感します。それこそ、いっそ動画撮ったほうが早いんじゃないかってことばかりです。
別にブログを更新しない言い訳じゃないですよ。いや、ちょっ、勘弁して下さいよー。
Twitterのほうが内容が濃かったりするので、あまりにこのブログが更新されない時はそっちで生存確認してみて下さい。
貧酸素パターンを考える(配られたカードで勝負するしかないのだよ)
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WEBカメラによる室見川の様子(観測地点:橋本橋)
7月212011
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僕。sandijazz。
「アングラー歴=年齢-4」という釣りがデフォな人生を送る三十路ナイスガイ。博多湾の中でも特に室見川~今津湾までという狭いフィールド内でシーバスの生態観測を行っている地域密着型アングラー。基本的に右利きなのに左キャスト/右リトリーブという少数派。オカッパリ派(ウェーディングは年に1、2回程度)。魚の生態に関する知識と感覚の鋭さを釣りの糧とする。理論派であり現場主義、経験と実力・実績こそ全てだと考える類の人。「無難」を嫌う超High-stakes気質。定期的にランカーを見ないと精神衛生を乱すほどの大物志向でありながら、ライトタックルでの小魚の数釣りに超はしゃぎまくるラブリーさも持つ。NPO法人バーブレスフック普及協会会員。ラインシステムの研究やルアー製作まで行うド変態、しかもルアーコレクター。シーバスの他にも、ロックフィッシュ(ハタ系・カサゴ系)、アジ、メバル、クロダイ、ナマズ、ブラックバス、雷魚、ヤマメ等、四季折々の釣りをルアーで嗜む。
自己記録:マルスズキ100.5cm、ヒラスズキ70cm、有明鱸89cm、有明ターポン(ヒラ)52cm、シイラ148cm/18kg、キジハタ48cm、メバル32cm、カサゴ35cm、ナマズ72cm、カムルチー94cm、ヤマメ42cm、ニジマス54cm。
実は一企業(小)の事業主。ブランディングディレクター/デザイナー、フロントエンドエンジニア、コピーライター、グロースハッカー。英語・タガログ語(使う機会がなく忘れ気味)・博多弁のトリリンガル。声楽家(元講師)、演奏家(10種以上の楽器を奏でる変態)。レガシィBH5(MT)乗り。とにかく器用。知的探究心の塊。類稀なる強運さに定評あり。
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