どうも、エビ・カニ大好き、でもアレルギー。そんな私です。
先週も何度かフィールド出ましたが、お決まりの「釣れはするんだけど」状態で、可愛いオスばかりを虐め倒しました。そのうち「あんたでしょ!うちの子をギュインやったのは!!」と大きなメスが怒って出て来ないかと期待している次第です。
早いところ今年の目標の90cmオーバーを出して心に余裕が欲しいところです。
今回は、フィールドやメールで「『我流メソッド』ってのをブログで書いて下さい」と単刀直入にリクエストされることが増えたので、さすがに「メソッド」は無理ですが、誰でもできる簡単な我流テクニックを2つ紹介します。
【ストップ&リフト】
「ストップ&ゴー」というテクニックはよく知られた小技ですが、これは「止めてリトリーブ再開」ではなく、「止めて急浮上」というアクションです。
ある程度シーバス釣りに親しんできたアングラーさんはよくご存知だと思いますが、スズキというのは特定のレンジから浮上姿勢に入ったルアーに対してよく反応してきます。
この技を編み出したのはかなり昔のことですが、ある時ベタ凪で足場の高い防波堤から釣っていた際、チェイスしてくるのが丸見えなのにあと一歩でバイトして来ないという状況が続いて、その中で色々試した結果、その状況に限っては最も釣果が出たアクションだったのです。
ルアー(主にリップ付き)を投げると、着水から一定のレンジまで潜行し、そして緩やかに浮上して戻って来ます。流れや波がないような状況で単純にタダ巻きを行えば、シーバスが反応してくるのは大体「着水からリップが水を受けて潜行を始めた辺り」・「潜行し切って浮上の動作に入った辺り」の2点のみに集中すると思います。つまり、これらのパターンで食わせることが出来なければ「追っては来るのに」で終わります。
しかし、意図的に食わせの間を作ることができるアングラーは1回のキャストでもっと多くのチャンスを得ることができるので、必然的に釣果に違いが出てきます。そのタイミングを入れるにはいろんなテクニックがありますが、この「ストップ&リフト」もその一つです。
やり方は至って簡単で、一瞬止めてロッドを上に煽るだけです。意識的に止めなくても、この動作を行う際にはラインスラック等の関係で一瞬止まるので、あまり考えなくて良いかもしれません。
どのタイミングで行うかは状況によりけりですが、ルアー着水から潜行レンジの最深部に達するまでの中間あたりで入れたり、浮上動作に入ってから数巻き後に入れたり(足元パターンを早めに作るイメージ)というのが基本です。
向いてるルアーはシンキングかサスペンド系のミノー、バイブレーションやシンキングペンシルでも応用が可能です。
【ハミングバード】
これは編み出した直後、私の周りで「めっちゃ効くやん」と瞬く間に一世を風靡した小技です。
スピニングリールでリトリーブしながら人差し指(リールシート上の)を付き出して、巻き取る直前のラインに軽く触れる。ただこれだけです。こうすると、ハンドルを回してベイルのラインローラーが向かって来るごとにラインが人差し指の先に触れ、「ガクン、ガクン」と振動を起こします。必然的に、非常にタイトな一定周期でルアーがトゥイッチします。要は、ロッド操作なしにオートマチックにバランスを崩させたり、パニックアクションを起こさせたりするわけです。
一世を風靡してしまうくらいのものなので、自分で言うのも何ですが、本当に良い技です。しかも当然ながら再現性が高いです。
ただ、難点としては、想像以上にラインの摩耗が激しいということです。要注意です。あとは、フッキングのタイミングがズレがちです。
これを実際にフィールドでやってるアングラーさんを見かけたら、間違いなく私の知人かこのブログの読者さんです。声掛けてみて下さい。ちなみに、私はというと、ほとんど使うことありませんw
わざわざ言うまでもないですが、こういう人為的アクションというものは多用すればスレが進むというリスクと隣り合わせであることは当然です。「1キャストごとに違うことを試す」くらいの勢いがないと釣れるパターンを見つける以前に見切られてしまいます。
魚を飽きさせない、場を荒らさない、そのためには引き出しを増やし続ける努力が必要です。
「釣れるようになった」というレベルに達したら、次は「自分以外の釣り人にも釣れる環境を残す」という意識を持ってフィールドに立ってもらえればと思います。
※たくさんのメール、ありがとうございます。ネタとして面白そうなものはそのうちブログ記事として扱うかもしれません。それ以外もボチボチ返信して参りますので、どうぞ気長にお待ち下さい。
※最近このGoogleブログのコメント関連で不具合があるようです(スパムじゃない投稿もスパムフィルターに引っ掛かってしまったり、コメント数の表示にズレが出たり)。毎日チェックして、万一フィルタに引っ掛かってしまったコメントもちゃんと反映してますのでGoogleさんを責めないで下さい。
我流の小技を2つだけ(2/108)
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僕。sandijazz。
「アングラー歴=年齢-4」という釣りがデフォな人生を送る三十路ナイスガイ。博多湾の中でも特に室見川~今津湾までという狭いフィールド内でシーバスの生態観測を行っている地域密着型アングラー。基本的に右利きなのに左キャスト/右リトリーブという少数派。オカッパリ派(ウェーディングは年に1、2回程度)。魚の生態に関する知識と感覚の鋭さを釣りの糧とする。理論派であり現場主義、経験と実力・実績こそ全てだと考える類の人。「無難」を嫌う超High-stakes気質。定期的にランカーを見ないと精神衛生を乱すほどの大物志向でありながら、ライトタックルでの小魚の数釣りに超はしゃぎまくるラブリーさも持つ。NPO法人バーブレスフック普及協会会員。ラインシステムの研究やルアー製作まで行うド変態、しかもルアーコレクター。シーバスの他にも、ロックフィッシュ(ハタ系・カサゴ系)、アジ、メバル、クロダイ、ナマズ、ブラックバス、雷魚、ヤマメ等、四季折々の釣りをルアーで嗜む。
自己記録:マルスズキ100.5cm、ヒラスズキ70cm、有明鱸89cm、有明ターポン(ヒラ)52cm、シイラ148cm/18kg、キジハタ48cm、メバル32cm、カサゴ35cm、ナマズ72cm、カムルチー94cm、ヤマメ42cm、ニジマス54cm。
実は一企業(小)の事業主。ブランディングディレクター/デザイナー、フロントエンドエンジニア、コピーライター、グロースハッカー。英語・タガログ語(使う機会がなく忘れ気味)・博多弁のトリリンガル。声楽家(元講師)、演奏家(10種以上の楽器を奏でる変態)。レガシィBH5(MT)乗り。とにかく器用。知的探究心の塊。類稀なる強運さに定評あり。
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6 コメント:
こんにちは。この間、サーフでいろいろ質問させてもらった者です。
本当に目からウロコの実用的なことを教えてもらって、しかも貴重なファイトシーンまで見せてもらい、ありがとうございました。
以前からブログは参考にさせてもらってましたが、実際にお会いしてsandijazzさんの的確な「ここで食う」発言やドラグ操作など、まるでDVDを見てるようで感動しました!
自分は普段は中央区や東区の方に行くことが多いのですが、またsandijazzさんにお会いできることを期待して、西のほうにも足を運ぼうと思ってます。またよろしくお願いします!
↑のテクニックも非常に参考になりました。これからは上昇の動きも意識してランカーを狙います!
> 鱸3年目さん
コメントありがとうございます。その節はどうも、こちらこそ良いお話が聞けました。
ファイトシーン、最後の最後でバラしましたけどねー。デカかったでしょ?私はああいうのを目の前でバラしまくるんですよw でももちろんリベンジします!
私もあのポイントはあまり行くことがないのですが、5月頃になると「バチの抜けない場所」を求めてウロウロするので、もしかしたらその頃にはまた出没するかもしれません。
室見川での修行もそろそろ卒業しようかと考えているので、私も今年は極力いろんなポイントを回ろうかと思います。もちろん室見川がホームであることには変わりありませんが。
またどこかでお会いする機会があれば鱸談義に花を咲かせましょう!
お疲れ様です。
野球のシーズンが始まりなかなか釣りに行けなくなりました。
残念ですがレギュラーでもあるのでそれはそれはで頑張りたいと思います。
今日初バス釣りに行ってきました。
一時間の短時間ですが6匹釣れました。
なかなか楽しかったです。
これからはなかなかつりに行けないのでブログ楽しみにしてます。
じゃあ失礼します。
> 一希さん
いつもありがとうございます。
1時間に6匹!やりますねぇ。
私は全くバスをやらないんで詳しくはありませんが、友人から聞く話ではここ数年あまり釣果が上がらないとのことなんで、その本数はなかなかですよ、きっと。
その調子でシーバスも釣れると良いですね。期待できますよ。
野球もレギュラー、釣りも上手、これは将来有望です。有名になる前に一緒に釣りましょうw
ハミングバード面白いですね。
私はシーバスではベイトリールを多用するので
スプールを押さえることで応用できそうです。
指の腹なのでラインの摩耗も少なそうですし
今度試してみようと思います。
> keiさん
コメントありがとうございます。
僕も去年から時々ベイトタックルでのシーバス釣行を楽しんでます。
コメントの返信内容を考えながら、今ちょっと面白いことを思い付きました。
バイブレーション等をキャスト、着水後にまずラインメンディングし糸ふけを取って再びクラッチを切ります。
単純にスプールを開放してる状態では限りなくフリーフォールに近い沈下をしますが、ここでスプールを押さえたり放したりするとジグザグに近い軌道でフォールするはずです。要はフリーフォール/テンション(カーブ)フォールを交互に繰り返しながら沈下させるわけです。
これが魚にどう作用するかは分かりませんが、直線的なフォールよりは面白いことが起きそうな気がします。ベイトタックルならではの小技です。
近いうちに僕自身でも試してみたいと思います。
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