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水温とシーバスの関係性

黒髪で一見大人しそうに見える女の子には最大限の注意が必要。どうも、私です。
気がつけば前回の投稿から1ヶ月経とうとしてて、慌てて更新します。筆不精なところまで愛して下さい。

今回は何について書こうか迷った挙句、他力に頼ってTwitterでネタ募集してみたところ、cocorochanjaさんより「水温について」というお題を提供して頂いたので、ちょっとだけ考察を書いてみます。
※メールにて頂戴しているご質問等もいくつか残ってますが、内容が濃かったり長くなりそうなものが多いので、そちらは時間がある時にゆっくり書きたいと思います。ご了承下さい。

1年を通じて釣行したことのあるアングラーであれば季節によってポイントでの釣果が増減することを身を持って経験したことがあると思います。細かい理由はたくさんありますが、大雑把に挙げると

1. その季節のメインベイトの分布域
2. 風向
3. 水温

の3要素がポイントの優劣を左右します。

1に関しては、雑な例えをするとイワシパターンが効くポイントと落ち鮎パターンが効くポイントは違う、みたいなことです。単純そうで意外と奥深いことなので、これについてはまたいつか。
2は、低水温期は冷たい北西風の風裏で水温が安定するポイント、高水温期は向かい風でベイトが寄るポイント、強風時はやや水深があるポイント、河川の下げは流れと同調する風向が良、等々、基本的なセオリーはたくさんあります。

そして今回のお題、3の水温について。これは上記1・2にも密接に関わる、釣りにおいて特に重要視されるべき要素です。
博多湾で言えば、冬と夏でおおよそ7~30℃前後の水温変移があり、そのどの水温期でもシーバスは釣れます。但し、当然ながら高すぎず低すぎずの適水温というのが存在し、一般的に真冬と真夏には釣果が落ちます。また、あらゆる魚に共通して言えることですが、急激な水温変化というのもマイナス要素として作用することが多く、先日の台風のように低気温で北風と雨が続いて急激に水温が下がると、やや下のレンジにじっとステイした状態でベイトを追わなくなります。

オールシーズンの話をしてしまうと収拾がつかなくなるので、ここからは今のシーズン、夏~秋に絞ってお話しします。
夏に魚が釣りづらくなるのは高水温というよりは水中の酸素量(溶存酸素量と言います)の低下が原因であることが多いです。この溶存酸素量(DO)、一般的に夏には冬の約2/3にまで減少するとされてますが、博多湾に関しては半分以下(5mg/L)にまで落ち込む所があり、貧酸素水塊も点在します。
では、どういう所で釣るのが釣果を結びやすいかと言うと、潮通しの良い場所、河川、インレット等、比較的水温と酸素量が安定しているポイントです。非常に単純です。岸壁や岩のイガイもバロメーターとなって、この時期でも落ちてないようなポイントは水温が安定して潮通しも良く、逆に夏になると落ちてしまうようなポイントは水温が高すぎる傾向があります(29℃前後で死んでしまいます)。
そしてこれから徐々に気温が下がり始める季節にはシャローや表層を煮えさせる要素が弱まってくるので、水質が改善され、魚の活性も良くなります。特に初心者にも優しいイワシパターンも本格化してくるので、いろんな所がアングラーで賑わいます。
しかし、心配なのが秋頃たまに起こるフォールターン。トラウトを狙うアングラーには常識的なことなのですが、これはソルトウォーターでも意外と身近なことです。日中と夜の急激な気温変化や低温な風の影響などで一気に表層が冷やされると、その冷やされた水がどんどん下に落ちて行き、結果、普段はボトムに沈んでいる悪質な水が底上げ状態で巻き上げられて全体の水質が悪化するのです。簡単な確認方法は、ロッドのティップで水をかき混ぜてみて、泡がなかなか消えなかったら可能性ありです。
ちなみに、昨日釣行した際に入ったポイントではこの減少が起こってました。風が冷たく寒かったですもんねぇ。

冬の例外パターンを除いては、とにかく流れの有無が基本であり肝となります。そしてその重要さが著しく際立つのが今のような高水温期。できるだけ水温が安定してて、できるだけ水質が良く、そしてその両方がバランス良く両立するレンジを見極めて攻めれば闇雲な釣りをするより格段に釣果に近づきます。

と、そんなところで、詳しく書けばキリがないので今回はここまで。

さて、前回の投稿から約1ヶ月。雨や台風等の悪天候でやや少なめの釣行日数でした。そんな私の釣果はと言うと、納得できるサイズは久々のランカー82cmと75cmの2本のみ、あとはフッコクラス×4?、セイゴ多数、バラシ多数、そんな感じです。年々ヒヨってます。

そういえば、本ブログの右カラムにリンク枠を設けました。お世話になってる方々や元々リンク貼って頂いてた方々のブログやサイトをアンカーしてます。
「うちも貼ってやってんのに載ってねーじゃん」って方、ご一報を。

6 コメント:

  • YOU さんのコメント...

    こんばんは。
    先日のレクチャーに参加させて頂いたレオザ使いです。
    圧巻のスズキサイズを含めて目の前でバシバシ良型を上げる姿、さすがでした!
    相方と二人、大満足でテンション冷めず、帰りについつい多々良川に寄ってしまいましたw
    また是非ご一緒させて下さいm(__)m

    水温やレンジの攻め方については先日も教えて頂きましたが、それを参考に私もいろいろ考えて立ち回ってるところです。
    これから釣り人生で2度目の秋パターンに入りますが、sandijazzさんのように素晴らしい釣りが楽しめるアングラーを目指してフィールドに通おうと思います!

    ブログの更新もいつも楽しみにしてます。本当に参考になります!

    sandijazz さんのコメント...

    > YOUさん

    おー、あの時のレオザーさん、こんにちは!先日はありがとうございました。
    特に何もしてませんが、楽しんで頂けたようで何よりです。
    普段はホーム周辺を離れる機会がなかなかない私ですが、この前は久々に初めてのポイントで非常にエキサイティングでした。私自身が一番楽しんだと思いますw

    先日はベイトの状況的にもポイント的にも半居着き~完全居着きの難しい魚を狙う釣り方でしたが、これから秋になって回遊ベイトが安定して接岸するようになると、それに付いた高活性なシーバスが増えます。
    ここでできるだけたくさんの魚を掛けて、ファイトからランディングまでの経験値を増やせば他のシーズンでのキャッチ率も上がると思います。思いっ切り楽しんで下さい。

    また今度フィールドでご一緒しましょう!

    ごんずい博士 さんのコメント...

    ご無沙汰です(^-^)♪
    リンク有難うございました。
    それにしても、いつもながら興味深い内容ですし、文章構成もしっかりしていて、ほんと読みやすいですよね。
    私も少しは見習わねば。。。
    釣果もですけどねッ^m^!

    sandijazz さんのコメント...

    > ごんずい博士さん

    こんにちは。
    こちらこそ、以前からリンク貼って頂いてありがとうございます。

    私は仕事として書くことにも携わってますが、ことプライベートのブログとなると、いつも推敲もなしに雑な文章になってしまいます。読んで頂いてる方々にちゃんと伝わってるのか不安です。
    ごんずい博士さんのブログも毎回楽しく読ませて頂いてますよ。

    それより、私はごんずい博士さんの更新頻度を見習わなければいけません;
    短くとも頻度高く更新していかねばと感じております…。

    flyingangler さんのコメント...

    こんにちは。リンクありがとうございます。それもトップで恐縮です(^^;

    内容もいつもながら勉強になります。
    まだ釣った経験が少ないので試行錯誤ですが、もっと考えながら投げないといけないですね(^^;

    今後ともよろしくお願いしますm(__)m

    sandijazz さんのコメント...

    > flyinganglerさん

    いえいえ、いつもご贔屓にありがとうございます。
    flyinganglerさんのブログも相変わらずフットワークの良さに感嘆しつつ、楽しみに読ませて頂いてます。

    釣果を上げることを釣りの目標とするのであればそれなりに考えることも必要になると思いますが、もっとラフに、カジュアルに、釣りをすること自体の楽しさを忘れない心も大切だと思います。釣果のみを追うと、ホゲたら逆にストレスになりかねませんからね。そして、大抵そういう釣りをしてる人は途中でやめていきます。これまで何人のアングラーが周りから姿を消したことか…。
    ルアー投げてるだけでも気分良いですし、タックルが充実してくるだけでも満足感がありますからね。

    これからもお互い思いっ切り楽しんでいきましょう。またご一緒できれば嬉しいです。

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